一枚板テーブルにおすすめの樹種と人気ランキング

一枚板とは?

一枚板とは、一本の木から切り出された、つなぎ目のない一枚の板を指します。

一般的な木材製品では、複数の板を接合して家具を作ることが多いですが、一枚板はその名の通り、一本の木から取られた大きな板をそのまま使用します。

このため、一枚板は自然の木目や節、色合いがそのまま表現され、ダイナミックさ、繊細さなど自然の木の持つ生命力を存分に感じられる点が特徴です。

一枚板の主な用途

イチョウの一枚板テーブル

一枚板は、その美しさと耐久性から、ダイニングテーブル、カウンターテーブル、センターテーブル、デスク、座卓、収納家具の扉、建具など、さまざまな用途で使用されます。

特に、リビングやダイニングの中心に置かれることが多く、空間の主役となる家具として愛されています。

一枚板テーブルに人気の樹種ランキング

一枚板として家具に使われる樹種(木の種類)は、なんと150種以上もあります。

その中で特に人気が高く、おすすめの樹種トップ5をまとめました。

  1. ウォールナット
  2. トチ
  3. イチョウ
  4. ミズメザクラ
  5. ケヤキ


ウォールナット

ウォールナットは、高級感のあるダークトーンの色合いが多くの方に好まれています。ダイニングテーブルや書斎のデスクなど、置くだけで空間の主役になる存在感と高級感が大人気の樹種です。

主に、アメリカ東部やカナダのオリンタリオ州などが産地となっており、日本にはない樹種です。

マホガニー、チークと並ぶ、「世界三大銘木」の一つの世界的に人気と権威性の高い銘木です。

高級感のある美しい木目が特徴的で、家具制作においては家具材のロールスロイスとも呼ばれています。

知名度も高い樹種なので、名前だけは聞いたことがある人も多いでしょう。

日本では、1970-80年代にブームになり、ここ最近で再度人気に火がつきサイズや木目の良い板を探すのが大変な樹種となってきています。

ウォールナットは密度が高く、重い樹種です。

安定感が抜群で、衝撃にも強く、耐久性にも優れています。

ウォールナットの樹種についてさらに詳しくはこちら

ウォールナットでできたオーダーメイド家具

キャビネット / テーブル


トチ

トチは、ウォールナットのダークな色合いと対照的に、優しく明るい色味が特徴で、ダイニングテーブルやカウンター天板などで人気が高い樹種です。

トチは、日本全国の水辺近くに生育しており、北海道南部や東北地方などが主な産地です。

耐久性に加えて、加工性の高さからテーブルだけではなく、椅子やキャビネット、ベッドフレームなどの幅広い家具に向いています。

また、トチは様々な色味や木目を楽しめる樹種でもあります。

個体差が大きく、白っぽい木材やオレンジ味の強いものと様々あり、木目に関しては、「縮み杢」が見られ、見る角度によって光の光沢が変わり立体的でキラキラと光って見える木目になっています。

ここ数年で人気が高まり、良い板はすぐに売り切れてしまう状態となっています。

トチについてさらに詳しくはこちら

トチのオーダーメイド製作事例はこちら

トチのテーブル


イチョウ

イチョウは、優しい色合いと整った樹形、上記2樹種に比べて金額も安価なため、非常にバランスが良くオススメの樹種です。

産地としては、国内に広く自生しています。大気汚染などの公害や害虫にも強いため街路樹用としても植えられています。

比較的軽い木材なので、取り扱いがしやすい点もポイントです。イチョウの木材は、その柔らかな風合いや美しい色合いを活かし、テーブルだけではなく、椅子、キャビネット、床材、窓枠などの家具や建築物に多く使われます。

個体差はありますが、直線的な木目が特徴的なストライプ模様が綺麗に入っている木材が多いです

イチョウの樹種についてさらに詳しくはこちら

イチョウのオーダーメイド家具製作事例

イチョウのデスク / イチョウのダイニングテーブル


ミズメザクラ

ミズメザクラは、少しピンクやオレンジがかった色味と、波のような縮杢が美しく、特に助成に人気の樹種です。

日本が特産の樹種です。

樹種としての総量は少ないため、一般的に流通が多くはなく希少価値の高い木になります。

家具作りにも使われる木材ですが、内装材や工芸品など幅広く生かされています。
また、昔はミズメザクラの弾力性を活かして弓なども作られていました。

木目に関しては、「縮み杢」出ることが多く、見る角度によって光の光沢が変わり立体的でキラキラと光って見える木目になっています。


色味は芯材(中央部分)と辺材(両サイド部分)の色の差もあり、経年変化も楽しめるため、長くテーブルを楽しみたい方にはぴったりです。

ミズメザクラの樹種についてさらに詳しくはこちら

ミズメザクラのオーダーメイド家具製作事例についてはこちら

ミズメザクラ一枚板テーブル


ケヤキ

事例写真0。移動もかんたん。ケヤキ一枚板ローテーブル。

ケヤキは、オレンジや赤み、黄色や金色など多彩な色味とダイナミックな木目に和の心と木の生命力を感じられる、日本で常に人気の高い樹種です。

産地としては、国内で多く栽培されています。

ケヤキはその耐久性と強度を活かし、家具制作や建築材として多く使われています。

清水寺の舞台や、日本最古の城「丸岡城」の天守の柱に使用されるなど、古くから日本にとって重要な建物の柱にも使われてきた日本を代表する広葉樹です。

ケヤキの木はとくに木目が美しいとされており、生命の躍動を感じさせるようなダイナミックな木目の流れが特徴的です。

如輪杢という特別な杢が出る事もあり、これは杢の中でも最高級の杢とされています。

ケヤキの樹種についてはこちら

ケヤキのオーダーメイド家具製作事例

ケヤキのテーブル / 一枚板のケヤキベッド

一枚板テーブルの魅力

一枚板テーブルには、様々な魅力があります。

木の風合いが好きな人はもちろん、誰とも被らないテーブルが欲しい人や長く使い続けたい人などにもおすすめです。

唯一無二のデザイン

一枚板で作るテーブルは、自然の木をそのまま使用するため、同じデザインが二つとない独自の美しさを持っています。

人がそれぞれ見た目や背丈や体格や性格が違うように、立っている木も一枚板も全く同じものがこの世界に2つとして存在しません。

樹種によって表情も違うため、置きたい部屋の雰囲気や与えたい印象に合わせて樹種を悩むのも楽しい時間になるのではないでしょうか。

自然美と風合い

自然の木目や節、色合いがそのまま生かされており、木材の持つ自然の風合いを楽しむことができます。自然素材としての木材は、人の5感を刺激してリラックス効果が高まることも実証されています。

自然な状態を維持した一枚板は、その効果を最も感じやすいものの一つです。

また、木材は時間の経過により色合いが変化していくので、時間とともに人と一緒に育っていく感覚もまた一つの愛着となり、お部屋で過ごす時間を豊かにしてくれる存在になります。

高級感と存在感

スチールや樹脂やガラスなどで作られたテーブルよりも、一枚板の重量感と質感が、空間に高級感と存在感を与えます。

木製フローリングや木製家具が置かれているお部屋であれば、その中で際立つ存在に。

他に木製のものが少ない場合には素材感のアクセントにもなります。お部屋の雰囲気に合わせて樹種や色味、塗装の加工や脚を選ぶことで、お部屋の中心になること間違いなしです。

耐久性と長寿命

木はカットして木材になり家具や建材などになっても、樹齢以上の年月使うことが出来ます。

ダイニングテーブルなどで使用できるサイズの一枚板であれば、少なくとも樹齢50年以上、樹齢80年や100年のものもたくさんあります。

適切なメンテナンスを行うことで、50年、100年と長く使用することができます。お気に入りのものを長く大事に使いたい方にはぴったりです。

また、桐だんすのように、親から子へ、子から孫へ使い継いでいくことも可能です。

まさに家族のパートナーとして、ともに過ごし想いを伝えることができる大切な存在となります。

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