一枚板とは?
一枚板とは、数十年、百年、長い場合は数千年もかけて育った巨大な木を縦にスライスして、カットしたりはぎ合わせたりすることなくそのままテーブル天板などに使う板のことを言います。
木材には、ベニヤを何層にも重ねて貼り合わせた合板、無垢の木材を長さ方向にはぎ合せた接ぎ板(はぎいた)、無垢の木材を長さ方向・奥行方向にはぎ合せた集成材など様々な種類があり、多くは幅や厚み、強度を増すために木材を接着して作られています。
一方で一枚板は、巨木から切り出された状態のままでも十分な長さ、幅、厚みがあり、家具の材料として使えるため、ダイニングテーブルや、お店のカウンターの天板としてそのまま使用されることがほとんどです。他にも、工芸品として刳り物や茶道用具に使われることもあります。
一枚板の価値
一枚板は、いろいろな木材の中でも価値の高いものとして扱われます。
なぜなら、一枚板として使う樹木はある程度大きくて太い必要があり、実に100年以上の年月をかけて育った樹木を使用しているからです。
もうひとつの理由として、「世界に1つしかないデザインの家具になる」ということが挙げられるでしょう。
切り出した一枚板の色・形・木目が世界に同じものは、2つとありません。
木の種類の希少価値によっても価値が変わることもあります。
価格は10万程度のものもあれば50万以上、100万以上するものもあるのです。
一枚板の特徴
一枚板は「継ぎ目がない」ことが大きな特徴であり、そして魅力でもあるでしょう。
合板のように複数の木材を多層接着し再構成すると、木材と木材の継ぎ目が木材の面や断面に出ます。
しかし、一枚板は木からスライスした1枚をそのまま使い家具を作るのでどこにも継ぎ目がありません。
木の育ったままの木目や木の持つダイナミックな生命力を最も感じられるのも一枚板の大きな特徴です。
スライスされる板の厚さはおよそ4cm〜6cm、厚いものだと10cmのものもあります。
幅や長さは木の幹の大きさによって変わりますが、木の幹が大きければ大きい程1枚板の幅や長さは大きく切り出すことができます。
一枚板家具のメリット
次に、一枚板家具のおすすめポイントやメリットを紹介していきます。
耐久性に優れている
一枚板家具は耐久性が高く寿命が長いとされています。
木は、育った年月以上に木材として使えると言われています。例えば、594年に建立された法隆寺の五重塔には樹齢1000年以上の木がふんだんに使われていて、1400年以上経った今でもその多くが建立当時から変わらず使われています。
家具材としても、日本ではちゃぶ台や衝立、海外では、リビングテーブルやローテーブルなどの家具として親から子へ世代を越えて、何世紀も使うことも少なくありません。
木材の性質として湿気による反りや割れ、ねじれが起こることもありますが、それらは塗装を行ったり、定期的なメンテナンスを行ったりすることで一枚板家具の個性の一つとして楽しむことができます。
デザイン性が高い
一本の樹木から切り出される一枚板は、人が加工して作ることができない、自然そのものを切りとったような味わい深いデザインです。
リビングのテーブルやお店の内観などに使うことで自然を感じ、心を暖かくさせてくれるでしょう。
木目には、「1/fゆらぎ」と呼ばれる、自然の中で生まれる不規則なリズムが存在していて、これが人間に心地よさやリラックス効果を与えてくれます。木の家具に触れたり、木目のデザインを見たりすることで癒しを感じさせる効果の要因であると言われています。木目は波型の「板目(いため)」や直線的な「柾目(まさめ)」など、不規則さと規則正しさが調和した状態になっており、温かく柔らかい印象を与えます。また、樹木の年輪の間隔にも「1/fゆらぎ」が見られます。
料亭や旅館などでは高級インテリアとして需要が高く、また、最近では一枚板とレジンを組み合わせた新しいデザインも流行っており、多くの世代に愛されています。
唯一無二の家具になる
そして一番のメリットはやはり、一枚板で作った家具は唯一無二のあなただけの家具になることです。
木の素材を使った家具といえば木目は重要なデザイン要素ですが、一枚板を使う場合、
木目は同じ樹木からスライスされた同じ木でもまったく同じ木目になることはありません。
さらに、量産されている同じ形の家具と比べ一枚板は、木そのものがこれまで育ってきた背景を感じ取れるような趣があり、そして家具として使い込んでいくことで、より一層味わい深い家具になっていくのです。
長く愛用できる一枚板テーブルを
一枚板は樹種によって色、形、木目がそれぞれ個性的で豊かな表情を持ちます。
家やお店の雰囲気に合わせて、カジュアルなダイニングテーブルにも、高級感漂うカウンターにも活用できます。
KIJINでは、一枚板テーブルのイージーオーダーを承っております。
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