天板の一部が折れて脚になった、トチの一枚板のテーブル
オーダーメイド家具の製作ストーリー

訪れた人が感動するような、独創的で特徴的なテーブルが欲しい

ご相談のときの、お客様の言葉

10人掛けの​テーブルを、​トチの一枚板で​オーダーメイド|天板の一部が​折れて脚に​なる、​幅3mの​ミーティングテーブルが​できるまで

「訪れた人が感動するような、独創的で特徴的なテーブルが欲しい」。外資系の金融機関でトップセールスをされているお客様から、プライベートオフィスのミーティングルームに置く、大型の会議テーブルのご相談をいただきました。お作りしたのは、天板の一部が折れて脚になる、トチの一枚板のテーブルです。設置を終えたときには、「こんなの見たことがないです」というお言葉をいただきました。

  1. お悩み

    大きいだけでは、ほかに無いほどの驚きにならないのでは

  2. ご提案

    末広がりのトチの一枚板の一部を、折って脚に

  3. その後

    来られた方々も、見た瞬間に驚かれているそう

このテーブルの、3つの決め手

  1. 天板から脚へ、木目がつながる角
    決め手 1天板の一部を、折って脚に

    45度ずつに切って合わせ、木目を脚までつなげて。

  2. 反対側は内側の脚で支え、天板が浮いて見えるように
    決め手 2宙に浮いて見える反対側

    鏡面のステンレスの脚を、中央に寄せて。

  3. 人が座ると、大きさがよく分かります
    決め手 310人で囲める、幅3m

    奥行180cm、天板の厚みは最大限取れる50mm。

大型の会議テーブルのご相談と、末広がりの一枚板

お客様は、ご紹介でKIJINを知ってくださいました。何人かを招いてのミーティングや、ちょっとしたパーティー、お一人でのデスクワークにも使う、大きなテーブルのご相談で、大きさや木の種類は決まっておらず、提案を受けて選びたい、というお話でした。

最初は、お部屋に入るいちばん大きなテーブルを、と考え、クスノキやポプラ、トチなど、特大の一枚板を探してご提案しました。ただ、お客様から、大きいだけでは、ほかに無いほどの驚きにはならないのでは、というご意見があり、ご相談を重ねる中でたどり着いたのが、末広がりに幅が広がる一枚板です。

形とサイズで選んだ、幅4mのトチの一枚板

板は、4,000枚以上の中から、お部屋になじみ、この形にできる物を4種類ほど選び、写真と動画でご説明しました。その中には末広がりのクスノキの板もあり、トチに決めたいちばんの決め手は、形とサイズでした。そのトチの木は幅4mで、奥行きは、狭い方が約1m、広い方が約1.8mありました。トチという木のことは、「トチ」のページにまとめています。

片側に向かって広がっていく、末広がりの天板
片側に向かって広がっていく、末広がりの天板

広い1.8mの側を折って脚にした、L字の形

狭い側は迫力が少し足りないと考え、そこを一度切り、90度につなげて脚にする形をご提案しました。お客様も「そのアイデアいいね、それで作りましょう」と喜んでくださいました。ところが、板を選び、加工を進める中で、お客様から、広い1.8mの側を折った方が、もっと迫力が出るのでは、というアイデアをいただきました。最後は、広い側を切って折る形に決めました。

形の決め手は、次の3つです。

  • 天板の一部を折って脚に:幅4mの板を、天板の3mと脚の1mに切り分け、脚は高さ72cmに合わせて短くしました。切り口を45度ずつに切って90度に合わせ、木目をつなげて、裏には鉄のプレートを差し込み、強度を取っています。折れる角の線は、糸面(角をほんの少しだけ落とす仕上げ)です。
  • 反対側は浮いて見えるように:反対側は、同じ長さの脚にはできないため、中央に寄せた小さめの脚にして存在感を抑え、手前の折れた脚の迫力を出しました。脚は、まわりの景色を映し込む鏡面のステンレスで、天板が床から宙に浮いているように、あえて見せています。
  • 耳の向きを、いつもと逆に:耳(板の端に残る、木の自然な形)は、ふつうは、よく見える向きで合わせます。今回は、L字に折れた脚がすっきり見えるように、あえて逆の向きで合わせました。

製作でいちばん難しかったのは、折った角の合わせです。

天板から脚へ、木目がつながる角
天板から脚へ、木目がつながる角
反対側は内側の脚で支え、天板が浮いて見えるように
反対側は内側の脚で支え、天板が浮いて見えるように

10人で囲める幅3mと、厚み50mmの天板

8〜10人で使うテーブルは、どれくらいの大きさが要るのか。このテーブルの答えは、幅300×奥行180×高さ72cmです。幅はお部屋の広さから、奥行きは板の幅のまま、高さはふつうのテーブルの高さで決めました。人数ごとの大きさの目安は、別の記事にまとめています。

人が座ると、大きさがよく分かります
人が座ると、大きさがよく分かります

天板の厚みは、もとの板から最大限取れる50mmにして、反り止めも入れました。いちばんきれいな木目は、天板の、人がいちばん見たり触ったりする所に置いています。塗装は、ミーティングや飲食、デスクと、さまざまな使い方をするため、耐水性の高いウレタン塗装にしました。

納品の日と、来られた方々の驚き

ぎりぎりの大きさで作ったので、エレベーターもなんとか通し、職人4人で運び入れました。反対側の脚は外して運べる作りで、その場で組み立てました。設置を終えたとき、お客様にはとても喜んでいただきました。

「何ですかこれは。こんなの見たことがないです。すごいね!」

納品の後にお客様に伺うと、来られた方々も、見た瞬間に「何ですかこれ!大きい!かっこいい!」と驚かれているそうです。今も、デスクから打ち合わせ、会議、パーティーまで使っていただいています。

ミーティングルームに収まったテーブル
ミーティングルームに収まったテーブル

よく聞かれること

8〜10人で使えるテーブルは、どれくらいの大きさですか?

この事例は幅300×奥行180cmで、1人分の幅を80cmから1m前後で考えました。

脚を中央に寄せた側は、ぐらつきませんか?

中央に寄せた脚は、ふつうはバランスが取りにくい形ですが、このテーブルは、反対側の折れた脚が奥行きいっぱいに床に付いているので、ふつうのテーブル以上にバランスが取れています。

木の種類も大きさも決まっていなくても、相談できますか?

はい。このお客様とも、一緒に決めていきました。

トチの会議テーブル製作事例完成したテーブルを、もっと見る参考価格も、こちらでご覧いただけます

近い製作事例

石川 玄哉

この記事を書いた人

石川 玄哉オーダーメイド家具のKIJIN 代表

最初のお話から、木と板の選定、納品の日まで。お客様の想いを、一つひとつかたちにしています。

公開日:2026年10月22日/更新日:2026年10月22日

CONTACT

あなたの想いを、
聞かせてください。

お問い合わせ・ご相談は、こちらのフォームから。お見積りは無料です。

※は必須項目です

ご相談は石川が一つひとつ拝見し、1営業日以内にお返事します。決まっていてもいなくても大丈夫です。ご相談内容の確認でお電話することはあります。

お電話03-6820-227510:00〜19:00・土日も承っております。
打合せ中で出られないときは折り返しいたします。

日本橋サロン 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目27−8|10:00〜19:00(土日も承っております)|完全予約制
東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に、配送・設置は全国ご相談ください。