
オーダーメイド家具の製作ストーリー嬉しくて
修理した毎日 ニタニタ笑いながら 眺めています 桐たんすを 納品した あとの、 お客様の 言葉
桐たんすの修理|お祖母様の嫁入り道具を、娘さんの代まで使い継ぐために
お祖母様の嫁入り道具だった桐たんすを、娘さんの代まで使い継ぎたい、というご相談から、作られて82年たった桐たんすを修理しました。表面を削り直して塗り直し、欠けや壊れた所を直し、金具も削り直して、もとの物を活かしています。仕上がった後には、「嬉しくて毎日ニタニタ笑いながら眺めています」というお言葉をいただきました。
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お悩み
お祖母様の
嫁入り道具を、 娘さんの 代まで 使い継ぎたい -
ご提案
82年たった
桐たんすを、 昔ながらの 工法で 生まれ変わらせる -
その後
「娘は
自分の 子の 代まで 使いたいと 言っています」との お声
この桐たんすの、3つの決め手
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決め手 1塗装を
すべて 剥が し、 削り直す 金具は1つずつ印を付けて外し、桐の木肌を出して。
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決め手 2いちばん難しかった、
欠けの 補修 新しい木を継ぎ足し、直した所が分からないように。
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決め手 3金具も、
もとの 物を 活かす 削り直して塗り直し、外れた取っ手も付け直して。
お祖母様の嫁入り道具を、娘さんの代まで。桐たんすの修理のご相談
ご相談をくださったのは、お祖母様の嫁入り道具だった桐たんすを、娘さんの代まで使い継ぎたい、というお客様でした。KIJINとは、ご紹介でいただいたご縁です。お客様は、ご依頼の想いを、こう書いてくださいました。
「祖母の嫁入りタンス(しかも父親の手作り)を側に置いておけたら、自分のルーツを感じつつ、しかも実用的でいいではないか」
ご要望は3つありました。表面をきれいにしたいこと、壊れている引き出しなども直したいこと、そして、記念を残したいことです。これからさらに80年、使い継いでいただけるように、修理をお引き受けしました。KIJINを選んでくださった理由は、「祖母の形見という大切なものなので、信頼できる人にお任せしたかった」と書いてくださっています。
修理の前の桐たんす。天板の欠け、外れた取っ手、くすんだ金具
このたんすは、上の段が引き戸の棚、その下に横に3つ並んだ引き出し、さらに下に幅いっぱいの引き出しが並ぶ形です。

修理の前は、天板のふちに欠けがあり、取っ手が外れたままの引き出しもありました。ご要望にあった壊れている引き出しとは、この取っ手が外れた引き出しのことです。側面の金具も、色がくすんでいました。ほかにも、板に縦の割れが入り、いちばん下の台の角にも、すり減った所がありました。

塗装をすべて剥がし、表面を削り直す。金具も、もとの物を活かす
修理では、家具の状態にもよりますが、まず金物をすべて外し、塗装を全部剥がします。このたんすも、取っ手や側面の金具をすべて外し、1つずつテープで印を付けて並べてから、塗装を剥がして、表面を削り直しました。表面をすべて研磨して塗装し直すのは、とても手間のかかる作業です。

板の割れやすき間には、ヒノキの細い木を埋めました。欠けていた天板のふちには、新しい木を継ぎ足し、上から塗装して、直した所が分からないようにしています。いちばん難しかったのは、この欠けの補修です。塗装した時に違和感が出ないよう作り直すのに、とても苦労しました。

仕上げは、との粉(とのこ)と蝋の塗装です。せっかく長く使うものなので、桐たんすの風合いを楽しめる、昔ながらの伝統的な工法を選びました。作られて82年たったたんすを生まれ変わらせるのに、昔から今につながる、という意味もこめています。
金具も、ほかの所も、すべて削り直して塗り直し、もとの物を活かしました。外れていた取っ手も、付け直しています。

引き出しに焼き入れた、作った年と直した日。納品の日と、その後のお言葉
記念を残したい、というご要望には、引き出しの内側に、焼き文字を入れることをご提案しました。入れたのは、このたんすを作った方の名前と作った年、そしてKIJINが直した年月日です。作った方の名前と年は、お客様がお持ちだった記録をもとにしています。さらに、いちばん下の前の板(幕板)の右側には、KIJINの名を入れた木のプレートを、目立ちすぎない大きさで付けました。

納品の日、たんすをご覧になったお客様は、30秒ほど、言葉が出ないご様子でした。想いがあふれて、とても感動してくださいました。その後、お客様が書いてくださったお言葉です。
「嬉しくて毎日ニタニタ笑いながら眺めています」
「父も本当に綺麗に仕上げてくれたねと喜んでおりました」「娘は自分の子の代まで使いたいと言っています」とも書いてくださいました。息子さんは、「こういうものが部屋にあると(たとえ散らかっていても)きちんとして見える」と話されたそうです。
ちゃんと作られた家具は、修理しながら使い続けることができます。作った方や、ずっと使ってこられた方の想いがあふれるものを、使い続けることは、とても素敵なことだと思います。そんな使い方のお手伝いを、これからもさせていただけたらと思っています。
よく聞かれること
桐たんすの修理では、どこまで直りますか?
このたんすでは、表面の削り直しと塗り直し、欠けや穴の埋め直し、外れていた取っ手の付け直し、金具の補修までを行いました。家具の状態によって、できることは変わります。
金具は、新しい物に取り替えますか?
このたんすでは、金具も一度削り直して塗り直し、もとの物を活かしました。
表面は、どのくらい削りますか?
このたんすでは、1mmにも届かない厚さです。
製作事例完成した





