クス
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Kusu
クス
クスの産地
クスは、関東以南の全域に広く見られる樹木であり、主に西日本に生育しています。幹周が大きく育つのが特徴で、日本の巨木トップ10本の内9本はクスです。日本最大の巨木である鹿児島県の蒲生の大クスは、幹周りが24mもあります。
主な用途
クスの木材は、クスは天然の防虫成分である樟脳(しょうのう)の香りを持っており、古くから家具材や薬品、アロマとして使われてきました。木材としての主な用途としては、家具製作、内装材、船舶材、彫刻材などがあります。
独特な香りに好き嫌いが分かれますが、ウレタン塗装を施した一枚板テーブルなどでしたら香りの主張もそこまで感じずに独特の雰囲気を楽しむことが出来ます。
色合い
クスの木材は、全体的に明るい色味で淡い赤褐色から濃い茶褐色をしています。木材の色合いは均一でありながら、経年変化によってさらに深みのある色合いに変化します。また、木材の表面には赤褐色の筋模様や縞模様が見られることもあり、木材に独特の美しさを与えます。
木目
クスは、はっきりと明瞭、かつダイナミックな生命力を感じる天然の木らしい木目が特徴です。稀に瘤(こぶ)杢という木の瘤の部分が入った複雑な杢が出ることもあり、そのクス材は高値で取引されます。クスの木材は個体によって木目の模様が異なるため、木材の選び方や配置によって独自のデザイン効果を引き出すことができます。
手触り
クスの木材は、滑らかで手触りが良く、やや重みを感じます。木材の表面は、自然な光沢があり、触れると心地よい感触が伝わります。また、クスの木材は密度が高く、堅さを持っているため、触れるとしっかりとした質感を感じることができます。
他の樹種や素材との組み合わせ
クスの木材は、他の樹種や素材との組み合わせにも適しています。例えば、クスの木材をスチールやガラスと組み合わせることで、モダンで洗練されたデザインを実現することができます。また、クスの木材は、レザーや石、織物などの素材とも相性が良く、自然と豪華さを組み合わせたインテリアを演出することができます。
一枚板テーブルとしての特徴と魅力
クスの木材は、一枚板テーブルとしても魅力的です。一枚板テーブルは、一本の大きな木材を使用して作られるため、天板に接合部がなく、木材の美しい木目が一面に広がります。クスの木材は、その明るい色合いとはっきりとした杢目が一枚板テーブルで際立ち、自然味あふれる雰囲気を醸し出します。一枚板テーブルとしてのクスの魅力は、天然の木材らしい生命の力を感じられつつも、インテリアに溶け込むデザイン性を持つ点です。