UP5ソファの座り心地と正しい座り方|名作家具を後悔せず選ぶポイントと注意点

イタリアデザインの巨匠ガエターノ・ペッシェが1969年に生み出した「UP5/UP6」は、ただのソファではなく、“座れるアート”として世界中のインテリアラバーを魅了し続けている名作です。一方で、「座り心地が独特って本当?」「サイズが大きすぎて日本の家では後悔しない?」と不安に感じている方も多いはずです。

この記事では、UP5ソファ(アームチェア)の座り心地の“本当のところ”から、正しい座り方、搬入時の注意点、リプロダクト品との見分け方、メンテナンス方法までを網羅的に解説します。読み終える頃には、「買ってよかった」と心から思えるかどうか、自分にとってのベストな判断ができるはずです。

UP5アームソファとは?|世界を魅了する「ラ・マンマ」の正体

UP5は、イタリアの家具ブランドB&B Italia(旧C&B Italia)が1969年に発表した「Serie Up」コレクションの中核となるアームチェアで、人の体を思わせる曲線的なフォルムから「La Mamma(ラ・マンマ)」あるいは「Donna(ドナ)」の愛称で知られています。幅120×奥行130×高さ103cmというボリューム感のある一体成型のアームチェアと、直径57cmの球体オットマンUP6のセットで構成され、座面高は約42cmと日本人にとっても無理のない高さです。

内部構造には、Bayer社製のBayfit®低温成形発泡ポリウレタンが用いられ、その上から伸縮性の高いジャージーストレッチファブリック(SOARA、LORAなど)がぴったりと張り込まれています。この「高反発ウレタン+ストレッチ生地」の組み合わせが、UP5の独特な“包み込まれる座り心地”と、長年使用しても形状を保ちやすい耐久性を生み出しています。

ガエターノ・ペッシェが込めた「女性」へのメッセージ

UP5/UP6は、単なるオブジェ的なデザインではなく、「女性」への強いメッセージを内包したプロダクトです。丸みを帯びた背とアームは豊かな胸と腰を、ボリュームのある座面は太腿を連想させ、全体としては豊穣の女神像のような“母なる存在”を想起させます。

一方で、球状のUP6オットマンはナイロンコードでUP5本体とつながれており、「足かせ(ボール&チェーン)」として、社会的・文化的な偏見に縛られた女性の姿を象徴しているとされています。ペッシェ自身も「女性は自らの恐れや社会構造の中で、意図せず囚われの身になってしまう」と語っており、UP5/UP6は1960年代から続くフェミニズムの文脈とも結びついた“デザインによる社会批評”として評価されています。

このような強いコンセプトゆえに、UP5は多くのデザインミュージアムでコレクションされ、シリーズ全体は2022年にイタリアの権威あるデザイン賞「コンパッソ・ドーロ(XXVII Compasso d’Oro ADI)」プロダクト・キャリア賞を受賞するなど、その芸術性と歴史的価値が改めて認められています。

象徴的な「UP6(オットマン)」との関係性

UP5の足元に添えられるUP6は、直径57cmの完璧な球体オットマンで、同じく高反発ポリウレタンとストレッチファブリックで構成されています。このUP6は、デザイン上は女性の“足かせ”を象徴する存在ですが、座り心地の観点から見ると、実は“快適性を完成させるパーツ”でもあります。

脚をUP6に預けることで、骨盤が自然に後傾しすぎるのを防ぎながら、腰から背中にかけてのカーブをソファのフォームがしっかりと受け止めてくれます。その結果、腰への負担が分散され、全身がリラックスした状態で長時間過ごしやすくなります。メーカー各社の紹介でも、UP5とUP6を「一体のセット」として扱っており、UP5単体ではなくUP6との組み合わせを前提とした“トータルな座り心地”が想定されていることがわかります。

唯一無二の存在感:一体成型ポリウレタンの構造

UP5/UP6の構造的な特徴は、鉄や木のフレームを持たず、発泡ポリウレタンそのものがフォルムとクッション性の両方を担う“一体成型”である点です。Bayfit®低温成形発泡ポリウレタンは、高い復元性と耐久性を備え、長年の使用でもヘタリにくい素材としてB&B Italiaの代表的な技術の一つになっています。

底面にはジュート(麻)織地が張られ、チェアとオットマンをつなぐコードには高強度ナイロン、連結部には厚革が採用されるなど、見えない部分にもハイエンドらしい素材選定がなされています。これらの構造によって、「柔らかいのにだらしなく沈み込まない」「有機的な形なのに、姿勢は安定する」という、他のソファでは得がたい独特の座り心地が実現されています。

UP5ソファの座り心地は?「包容力」と「安定感」をレビュー

UP5の座り心地は一言でいえば「包容力のある硬め」です。一般的なフェザークッション系ソファのようにふかふか沈み込むのではなく、しっかりと体を受け止めながらも、人体をなぞるような緩やかな曲線がやさしく包み込んでくれます。

背もたれ上部の丸みは肩から首を、サイドのボリュームは腕と上半身を、奥行きのある座面は腰から腿裏を支えるように形作られており、“座る”というより“抱きしめられている”感覚に近い印象を与えます。

体を包み込む「抱擁感」のある硬さ

UP5のクッション性を左右するのは、高反発のBayfit®ポリウレタンフォームです。この素材は弾力が強く、荷重をかけてもゆっくりと沈み込み、離れるとすばやく元の形状に戻る特性を持っています。

そのため、腰をかけた瞬間の“もっちり感”はありつつも、底付き感はほとんどなく、長時間座っても座面が極端にへたって姿勢が崩れることは起こりにくい構造です。背中全体を支える高めの背もたれと、内側に巻き込むようなアームが体をホールドしてくれるため、ソファに身体を委ねていても安心感が高く、身体的・心理的な“抱擁感”を強く感じられます。

ただし、この「しっかり感」は、柔らかく沈み込むソファを好む人にとっては「思ったより硬い」と感じられる可能性もあります。いわゆるホテルラウンジのふんわり系ソファではなく、ハイエンドオフィスチェアにも通じる“支持性重視の座り心地”とイメージするとギャップが少ないでしょう。

UP6に足を預けることで完成するリラックス姿勢

UP5の座り心地を語るうえで、UP6の存在は欠かせません。UP6がない状態でも座ることはできますが、実際にはUP6に足を預けることで、リラックス姿勢としてのバランスが完成します。

足首〜ふくらはぎをUP6に乗せることで、膝が自然に曲がり、腰への荷重が分散されます。その結果、骨盤が適度な角度を保ちやすく、背中のカーブがUP5のフォームに沿って安定するため、背筋が反りすぎたり、逆に丸まりすぎたりするのを防いでくれます。

メーカーの製品紹介でも「UP5とUP6のセット」として提示されることが一般的であり、「UP5+UP6を組み合わせてこそ本来の座り心地が発揮される」と考えるのが妥当です。購入を検討する際は、UP5単体ではなく、必ずUP6を含めたセットでイメージしておくと後悔が少なくなります。

長時間座っても疲れにくい?ウレタン密度の秘密

B&B ItaliaはUP5/UP6に高性能の冷間成形ポリウレタンフォームを採用しており、復元性と耐久性の高さが公表されています。一般的な低密度ウレタンと比較すると、同じ荷重でも沈み込み量が少なく、荷重を面で受け止めやすいため、長時間座った時に体の一部だけに負担が集中しにくいのが特徴です。

そのため、読書や映画鑑賞などで1〜2時間座り続けても、腰や臀部が極端に痛くなりにくい構造といえます。一方で、背筋をピンと伸ばしてデスクワークをするような“作業姿勢”にはあまり向かず、あくまでリラックス用途のラウンジチェアとして捉えるのが理想的です。

また、UPシリーズは2000年にマテリアルをアップデートされており、初期モデルよりも耐久性が高くなるよう改良されています。適切なメンテナンスを行えば、フォームのヘタリを抑えつつ、長期にわたって安定した座り心地を楽しむことができます。

UP5ソファの正しい座り方と「くつろぎ方」

UP5は造形的なインパクトが強いため、つい“見て楽しむオブジェ”として扱ってしまいがちですが、正しい座り方を意識することで、快適性は大きく変わります。ここでは、基本姿勢とUP6との距離感、シーン別の活用術を整理しておきましょう。

深く腰掛け、背もたれに身を委ねる基本姿勢

  1. 座る位置は中央に
    UP5の座面中央に腰をおろし、左右どちらかに寄りかかりすぎないように座ります。

  2. 腰をしっかり奥まで入れる
    お尻を背もたれ側へスライドさせ、腰と背もたれのカーブが密着するところまで深く腰掛けます。これにより、腰椎のカーブが自然にサポートされ、長時間でも疲れにくい姿勢になります。

  3. 肩と腕をアームに預ける
    丸みのあるアームに肘から前腕を軽く預けることで、肩まわりの力みが抜けやすくなります。力を抜き、身体全体をフォームに委ねる感覚を意識すると、UP5らしい“抱擁感”を最大限に引き出せます。

座面の縁に浅く腰掛けると、腰に負担が集中しやすく、UP5本来の座り心地を十分に体験できません。日常的には「いつもより一歩深く腰掛ける」くらいのイメージで座ると、最も快適なポジションを取りやすくなります。

オットマンとの距離感が快適さを左右する

UP6オットマンとの距離は、快適性を左右する重要なポイントです。一般的には、座った時に膝が自然に曲がり、ふくらはぎをUP6に無理なく預けられる距離――目安としては、自身の“すねの長さ+α”程度の離れ方がバランスのよい位置になります。

距離が近すぎると膝が詰まり、骨盤が立ちすぎてリラックスしにくくなります。逆に遠すぎると膝が伸びすぎて腰が反り、腰痛の原因になりかねません。何度か距離を調整しながら、「腰と背中がソファに密着し、足も力を抜いて預けられる位置」を探るとよいでしょう。

また、UP6を体の正面だけでなく、少し斜め前に配置して足をクロスさせるように預けると、より“ラウンジチェアらしい”崩した姿勢もとれます。シーンに応じて、正面・斜めとポジションを変えてみるのもおすすめです。

読書や映画鑑賞など、シーン別の活用術

  • 読書タイムに
    腰を奥まで深く入れ、背をしっかりと預けた状態でUP6に足を乗せ、膝の上やサイドにクッションを一つ添えると、腕の位置が安定しやすくなります。サイドには低めのサイドテーブルを置き、飲み物や本を手に取りやすい高さにすると、長時間の読書でも集中しやすくなります。

  • 映画鑑賞・音楽鑑賞に
    部屋の中でAV機器の正面にUP5/UP6を配置し、視線の高さが画面の中心〜やや下になるように調整します。足をUP6にあずけてややリクライニング気味に座ると、視線と音の焦点が合いやすく、没入感が高まります。

  • 来客時のラウンジチェアとして
    UP5を部屋のコーナーに配置し、向かいにソファやチェアを置くことで、ラウンジのようなサークル配置をつくることができます。UP6はオットマンとしてだけでなく、臨時のサイドテーブルや予備の腰掛けとしても使えるため、空間のアクセント兼フレキシブルなシートとして活躍します。

UP5ソファがおすすめな人

リビングを「美術館のような空間」にしたい人

UP5/UP6は、ミラノ・トリエンナーレなど世界中のデザインミュージアムに収蔵されている“コレクションピース”であり、置くだけで空間の雰囲気を一変させる強いオーラを持ちます。

日本の一般的なリビングに置いても、その彫刻作品のような存在感は失われず、むしろ周囲のインテリアをシンプルに抑えることで、まるでギャラリーのような非日常感を演出できます。「リビングを単なる生活空間ではなく、日々インスピレーションを得られる“パーソナルミュージアム”にしたい」という人にとって、UP5は最適な一脚です。

唯一無二のフィット感、硬めの座り心地を求める人

UP5は、柔らかく身体が沈み込むソファとは対極にある、“しっかり支える抱擁型”の座り心地です。高反発のポリウレタンフォームと、人体をなぞるような有機的フォルムにより、「深く包まれるのに、姿勢は安定している」という矛盾した要素が同居しています。

そのため、「ルーズに寝転ぶより、正しい姿勢でリラックスしたい」「腰への負担が少ない家具を選びたい」といったニーズには非常にマッチします。オフィスワークや立ち仕事で疲れた体を、しっかり支えながらやさしく受け止めてくれる“帰宅後の指定席”を求める人にこそ、UP5の真価が体感できるでしょう。

歴史的背景やストーリーを持つ家具を愛する人

UP5/UP6は、1960年代以降のフェミニズムやラディカルデザインの潮流を象徴するプロダクトとして、多数の文献や展覧会で取り上げられてきました。

単に「有名デザイナーの高級家具」というだけでなく、社会へのメッセージ性や、素材・技術の革新性、50年以上にわたる継続生産と復刻の物語が凝縮されています。インテリアそのものが“会話のきっかけ”になったり、所有することでデザイン史へのリスペクトを表現したいと考える人にとって、UP5は非常に満足度の高い選択肢です。

UP5ソファ購入前に確認すべき「おすすめできない人」

頻繁に模様替えや移動をしたい人(重量とサイズの問題)

UP5は幅120×奥行130×高さ103cmの大きな一体成型チェアで、オットマンのUP6も直径57cmと存在感のあるサイズです。日本向け仕様の資料では、UP5/UP6セットで本体重量が約52kgとされており、一人での移動は現実的ではありません。

そのため、「季節ごとにレイアウトを変えたい」「掃除のたびに動かしたい」といったニーズにはあまり向きません。設置する場所をある程度“定位置”として決め、そこで使い続ける前提で導入を検討するのがおすすめです。

限られたスペースを有効活用したい人

UP5は、単体のソファとして見るとかなりの床面積を必要とします。チェアのフットプリントに加えて、UP6を余裕を持って配置し、周囲を歩ける動線を確保することを考えると、最低でも2m四方程度のスペースがほしいところです。

ワンルームや1LDKで「ダイニングテーブルもソファも置きたい」というようなケースでは、UP5が空間を圧迫し、生活動線を妨げてしまう可能性があります。限られたスペースを多機能に使いたい場合は、同ブランドのコンパクトソファや、他社のモジュール式ソファを検討した方が、使い勝手という意味では優位になるでしょう。

柔らかく沈み込むソファを好む人

UP5の座り心地は、高反発ウレタンによる“しっかり支える硬さ”が基本です。フェザークッションを多用したラウンジソファのような、沈み込むような柔らかさを期待すると、「想像より硬めだった」と感じる可能性が高いといえます。

特に、うつ伏せに近い姿勢で寝そべるような使い方や、座面にあぐらをかいて寛ぐスタイルには適していません。そうした座り方を日常的に好む場合は、UP5ではなく、よりフラットで広い座面を持つローソファやシステムソファの方がマッチします。

UP5ソファを長く愛用するためのメンテナンス方法

特徴的なストレッチファブリックのお手入れ

UP5/UP6のカバーは、SOARAやLORAといった伸縮性の高いファブリックでタイトに張り込まれており、日本仕様では基本的に「カバーリング仕様ではない(外して洗えない)」と明記されています。そのため、日常のメンテナンスが特に重要になります。

B&B Italiaの公式メンテナンスガイドでは、以下のようなケア方法が推奨されています。

  • 日常のほこりは、柔らかいドライのコットンクロスや布団たたき程度の力で落とす

  • 飲み物などの液体がこぼれた場合は、すぐにペーパータオルなどで吸い取り、決して擦らない

  • その後、薄めた中性洗剤を含ませた白いクロスで、シミの外側から内側に向かって軽く叩くように処理する

  • 強いアルカリ性洗剤や漂白剤、溶剤系クリーナーは使用しない

シミへの初動が早いほど跡が残りにくいため、「何かこぼしたら、その場ですぐに対処する」ことがUP5を長く美しく保つ最大のポイントです。

ウレタンのヘタリを防ぐためのポイント

UP5/UP6に使われている冷間成形ポリウレタンフォームは高い耐久性を備えていますが、以下のような配慮をすることで、よりヘタリを抑えやすくなります。

  • 直射日光を避ける:紫外線はファブリックの退色だけでなく、ウレタンの劣化も早める要因となります

  • エアコンの吹き出し口直下を避ける:冷暖房の風が常に一方向から当たると、片側だけが乾燥・劣化しやすくなります

  • 同じ場所にばかり座らない:可能であれば座る位置や向きを時々変え、荷重が一点に集中しないようにする

  • 飛び跳ねたり、荷重を一点にかけない:子どもがジャンプしたり、重い荷物を長時間置くことは避ける

これらはウレタンフォームを用いたソファ全般に通じる基本的な注意点ですが、UP5のように一体成型でリペアが難しいプロダクトでは特に重要になります。

修理やカバーの掛け替え(B&B Italiaのサポート)について

日本向けの仕様では、UP5/UP6は基本的に「カバーリング仕様ではない」とされており、家庭でカバーを外して洗濯することは想定されていません。カバーの掛け替えや張り替えが必要になった場合は、B&B Italiaの正規販売店や、ブランド製品の取り扱い経験が豊富な専門の張り替え業者に相談するのが安心です。

また、欧州ではUP5/UP6の50周年記念モデル「UP 50」が発表され、専用ファブリックや価格表が公開されていますが、張り替えやパーツ供給の条件は国や販売店によって異なります。最新のサービス内容や費用については、購入予定・購入済みの販売店、もしくはB&B Italia日本法人や国内正規代理店に直接確認することをおすすめします。

【最重要】UP5ソファ購入時のポイントと注意点

搬入経路の確保:想像以上に巨大なサイズ感(1メートル超えの幅)

UP5は分解・折りたたみができない一体型のアームチェアであり、現在はかつてのような真空パック出荷も行われていません。つまり、「幅120×奥行130×高さ103cm」のボリュームをそのまま搬入する必要があります。

そのため、購入前には以下のポイントを必ず確認しておきましょう。

  • 玄関ドアの有効開口幅・高さ

  • エレベーターのかご内寸(奥行・幅・高さ)

  • 階段を使う場合の幅、踊り場の奥行きと天井高さ、コーナーの曲がり具合

  • 廊下の幅と、曲がり角の内側クリアランス

マンションや戸建てによっては、エレベーターや階段のサイズ・形状的に搬入ができないケースも想定されます。必ず事前に寸法を採寸し、購入店や配送業者と相談のうえで搬入可否を確認しておくことが、「買ったのに部屋まで入らない」という最悪の事態を防ぐ鍵になります。

本物とリプロダクト品(コピー品)の見分け方

UP5/UP6は世界的な名作であるがゆえに、リプロダクト品やコピー商品も数多く流通しています。本物を選ぶためには、以下のポイントを押さえておくと安心です。

  1. 購入チャネルの信頼性
    B&B Italia正規販売店や公認ディーラー、実績あるデザイン家具専門店から購入するのが基本です。不自然に安価な通販サイトや、出所不明の並行輸入には注意が必要です。

  2. サイズとプロポーション
    正規品のUP5は「W120×D130×H103cm」、UP6は「φ57cm」という寸法が公開されています。これらと明らかに異なるサイズ表記や、実物を見た時にプロポーションが崩れている場合は疑ってかかるべきです。

  3. 素材とディテール
    正規品はBayfit®冷間成形発泡ポリウレタンとストレッチジャージーファブリック、ジュートの底張り、ナイロンコード+厚革の連結部など、素材と仕上げに一貫性があります。縫製の粗さや、生地の伸び具合の違和感、底面の処理の簡素さなどは、コピー品によく見られるポイントです。

  4. ラベル・刻印・証明書
    正規流通品にはB&B Italiaのラベルやタグが付属し、多くの場合、製品情報や正規品であることを示す書面が用意されています。これらが一切ない、あるいは不自然に簡素な場合は、慎重に判断しましょう。

  5. 価格帯の相場感
    欧州の正規ショップでは、UP5/UP6セットの新品価格はファブリック仕様で5,000ユーロ前後からとされています。大幅にそれを下回る新品価格で「正規品」を謳っている場合は、リスクが高いと考えた方が安全です。

これらのポイントを総合的にチェックし、「価格だけ」に惑わされず、信頼できる販売チャネルを選ぶことが、名作家具を後悔なく手に入れるための最重要ポイントです。

カラーと素材選び:空間の主役にするための配色

UP5/UP6は、ブラックやレッド、イエロー、ブルー、ダークグリーンなどのプレーンカラーに加え、ベージュ×ペトロールグリーンやグリーンストライプなど、印象的なストライプファブリックもラインナップされています。

  • 空間の主役として際立たせたい場合
    レッド(SOARA700)やストライプ柄といった強い色を選び、周囲のソファやラグ、カーテンをニュートラルカラー(グレー、ベージュ、ホワイトなど)でまとめると、UP5が一気にアートピースとして浮かび上がります。

  • 既存インテリアと調和させたい場合
    ブラックやダークグレー、ペトロール系の落ち着いた色を選べば、モダンインテリアやモノトーン空間とも相性よく馴染みます。

  • メンテナンス性を重視する場合
    濃色系やストライプ柄は、日常の細かな汚れや擦れが目立ちにくい傾向があります。小さなお子さまやペットがいる家庭では、あえてダークトーンや柄物を選ぶのも実用的です。

いずれの場合も、「UP5/UP6を部屋のどこに置き、どの方向から最も目に入るのか」をイメージしながらカラーを選ぶことで、空間全体の完成度が大きく変わります。

まとめ

UP5/UP6は、ガエターノ・ペッシェの社会的メッセージと、B&B Italiaの先進的な素材技術が融合した、“究極の安らぎを与える座れるアート”です。

高反発ポリウレタンとストレッチファブリックが生み出す包容力のある硬めの座り心地は、UP6オットマンと組み合わせることで完成し、読書や映画鑑賞などのリラックスタイムを特別なひとときに変えてくれます。一方で、その大きさと重量、カバー非着脱という構造から、搬入経路や設置スペース、ライフスタイルとの相性を事前に慎重に検討する必要があります。

搬入条件をクリアし、自分の好みや暮らし方と座り心地の方向性が合うと判断できれば、UP5は単なる家具を超えて、長く寄り添う“一生モノの相棒”になり得る存在です。名作家具を後悔なく選ぶために、ぜひ本記事のポイントをチェックリストとして活用し、自分にとって最適な一脚かどうかをじっくり見極めてみてください。

← 前の記事 次の記事 →

KIJIN

唯一無二のこだわりにとことん応える家具屋

order salon

唯一無二の家具づくりの相談所

あなたのこだわりを叶えるオーダーメイド家具サロン。

実際に家具や木材に触れながら、こだわりや想いを思う存分話して、唯一無二の家具を一緒につくる相談ができる場所です。

KIJINオーダーメイド家具サロン

東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目27−8

【営業時間】
9:00~19:00(年中無休)
※完全予約制となっております。
ご訪問予約はお問い合わせフォームにてご希望の日程をご連絡ください。